朴槿恵大統領を食い物にし続けた「怪しい宗教家」の父と娘

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崔太敏氏は1970年代初め頃、忠清南道の鶏龍山で永世教、または永世界というシャーマニズムの新興宗教団体を設立している。「南無慈悲調和仏」という念仏を唱えればいかなる難病も治るという「霊魂合一法」なるものを解いていた。ちなみにこれを「永生教」とする記事もあるが、1981年に設立された別の新興宗教だ。

そんな崔太敏氏は、母の陸英秀(ユク・ヨンス)氏が暗殺され、失意の日々を過ごしていた朴槿恵氏の元に現れた。きっかけは、1975年2月に崔太敏氏が朴槿恵氏に送った3通の手紙だ。

宗教団体の軍事部門

その内容とは「私の枕元にあなたのお母さんが現れた。そして『うちの娘はいずれ国の母になるだろう。助けてやってくれ』と言った」というものだ。朴槿恵氏は、降霊術を行い、亡き母に会わせてくれる崔太敏氏に急速に惹かれていった。