「子供の歌のほめ方が悪い」で拷問・処刑…北朝鮮「秘密警察」粛清の舞台裏

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北朝鮮の金正恩党委員長は今年1月中旬までに、国家保衛相(秘密警察のトップ)を務めていた金元弘(キム・ウォノン)氏を解任、複数の幹部を処刑した。中央党(朝鮮労働党の中央)はその後も各地方に検閲(監査)団を派遣し、保衛省に対し粛清人事の大鉈を振るっている。中でも両江道での検閲は熾烈を極め、幹部たちは震え上がっているという。

両江道のデイリーNK内部情報筋によると、現地に派遣された中央党の検閲団は、毎日のように幹部を呼び出し、厳しい取り調べを行っている。道の勤労団体部長事件に関連し、ウソの陳述を行った幹部も取り調べを受けている。

(参考記事:金正男氏「暗殺部隊」幹部まで「ミンチ」にする正恩氏の残虐性

金元弘氏の解任の発端となった勤労団体部長事件とは次のようなものだ。