2007年にカンヌ映画祭でも上映された北朝鮮映画『ある女学生の日記』は、大学入学を控え進路に悩む女子学生の姿を描いたものだ。
(参考記事:【写真】北朝鮮の女優パク・ミヒャン)
数学者である彼女の父親は、妻が癌を患っているにもかかわらず、研究所で仕事に没頭し家に戻らない。主人公は、そんな父親に不信感を抱くが、やがて彼の研究に大きな価値があると知り、自身も同じく学究の道を選ぶというストーリーだ。
そこに込められているのは、父母が子どもに残すべき最も大きな財産は名誉や金ではなく、将軍様(金正日総書記)を心から尊敬する良心と義理であるとのメッセージだ。