北朝鮮の支配政党である朝鮮労働党(以下、労働党)は、今月10日で創建72周年を迎えた。かつては、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)から秘密警察である国家安全保衛省、工場、協同農場に至るまで、国のすべての分野を統括する組織だった。
金正恩体制においても、朝鮮労働党の党員がエリートであることに変わりはない。金正恩党委員長が昨年、36年ぶりの労働党大会を開いたのも、労働党の権威を高め、その頂点に君臨する自らの権力を強化するためだった。
「親密美女」スピード出世
北朝鮮で出世するためには、労働党員になることが必要最低条件だった。北朝鮮女性は、労働党への入党のための性上納行為に苦しんでいるという話もある。
(参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為)その一方で、労働党員の社会的地位は年々、ダダ下がりし、もはや「誰もが羨むエリート」ではなくなっているという。