ここでは、収監者に対する暴行が日常化しており、栄養失調や疾病などで毎日1~2人が死亡。また、伝染病により1日に30~50人が死亡したこともあり、家族には収監者が死んだことすら伝えられなかったという。
ハン氏はまた、「中国から北に強制送還された妊婦の場合、中国人の子どもを身ごもったという理由で収監前に強制的に中絶させられる」と明らかにした。
一方、重罪犯が主に収監される平安南道の介川(ケチョン)教化所では、拷問で負傷してもそのまま放置され死亡し、収容所から脱走すれば公開処刑される。やはり3000~4000人が収監されている同教化所では、栄養失調によるものも含め、毎日3~4人が死亡しているという。
(参考記事:謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」)性的暴行やむち打ちも
同センターのイ・サンシン副研究委員の報告によれば、北朝鮮においても、刑法によって拷問が禁止されている。