文中にある通り、人権についての教育を受けていない北朝鮮住民は、国家による暴力が悪い事とは分かっているが、国際社会が明確な規範とする「人権」が、具体的に何であり、それが自身の環境と未来にどう結びつくのかについての理解に苦しむようだ。こうしたケースは、北朝鮮住民へのインタビューを行う際に散見される。
裏返せば、北朝鮮政府が住民に対し、幼い頃からいかに人権に関する知識を隠し、あざむいているのかの証左である。 金氏一族三代にわたる人権侵害にはいつ、どのような形で終末が訪れるのだろうか。
(参考記事:脱北女性、北朝鮮軍隊内の性的暴力を暴露「人権侵害と気づかない」)