北朝鮮の金正恩党委員長は、台風10号(ライオンロック)により、甚大な被害が発生した北朝鮮東北部の復旧作業に10万人もの人員を投入し、朝鮮労働党創立記念日(10月10日)までに復旧を終えることを指示した。
労働新聞をはじめとする北朝鮮の国営メディアは「人民軍(北朝鮮軍)将兵が受け持つ住宅建設現場では(9月)28日現在、基礎のコンクリートの打設が98%に達した」と報じた。下に紹介する北朝鮮メディアが報じた写真を見るとあたかも復旧作業は順調に進んでいるように見られる。
![9月30日に労働新聞が掲載した咸鏡北道慶源郡後石里の住宅建設現場(画像:労働新聞)](https://dailynk.jp/wp-content/uploads/2016/10/298522ac537b3b9a9048a62adf00e383-500x313.jpg)
復旧現場を捉えた写真
しかし、デイリーNKの現地取材の結果、現場の実態は北朝鮮メディアが伝えられる報道とは、かなりかけ離れていることが浮上した。