北朝鮮社会では至るところで「セクハラ」や「性的暴行」が横行している。しかし、そもそもセクハラという言葉も概念もないため、被害にあった女性は、それが「人権侵害」であるという認識すらもたない。
セクハラは国営企業や工場でも日常的に行われているが、最も横行しているのが実は軍隊だ。兵役が13年と非常に長い上、兵役期間中には恋愛も許されない。山奥の部隊なら民間人の女性に会う機会すらない。さらに階級に基づく上下関係が厳しい組織社会であるため、地位を利用したパワハラとしてのセクハラが横行するのだ。
女性の胸を見て
朝鮮人民軍空軍で司令部指導員を務めた脱北女性のチェ・ヒギョンさんは次のように語る。