【対北情報戦の内幕-14-】米国の「シャッター・コントロール」に翻弄される衛星情報

連載・日本の対北朝鮮情報力を検証する/自衛隊編(3)

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2016年1月6日午後12時30分(平壌時間、正午)、北朝鮮は「初の水爆実験に成功」したと発表した。発表が事実であれば、北朝鮮は4度目の核実験を行い、米露中英仏の5カ国に続き6番目の水爆保有国になったことになる。

「北朝鮮が本当に水爆実験に成功したのか?」という疑問は、ここではいったん脇に置き、発表を受けて日本の情報機関が取った対応を追ってみよう。

当日の夕方、内閣情報官と内閣情報衛星センター所長が首相報告を行い、翌7日には、国家安全保障の要である国家安全保障局長、内閣情報官、統合幕僚長らが、やはり首相報告を行っている。

日本の衛星情報秘史

だが、“最強の情報機関”を率いる情報本部長の姿は、ここになかった。