北朝鮮では、出産をめぐる認識や社会情勢の変化、そして生活苦から中絶を望む女性が増加。しかし、人口を増やしたい当局は中絶を規制しようとする。こうしたなか、医大生がバイトで「違法な中絶手術」にいそしんでいるとデイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。
平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、90後半から続く慢性的な経済難を背景に、社会的に「出産は苦労の始まりだ」と言われ、結婚、妊娠、出産を避けようとする風潮が強まっている。
特に、商売をしている女性たちは、出産や育児に時間を割く余裕がないため、望まぬ妊娠をしてしまったら、中絶手術を選択せざるをえない。