つまり、正男氏の死は北朝鮮を含め世界中にいる「脱北予備軍」に対する警告だというのだ。
確かに、「喜び組」パーティーなど体制の恥部を暴露して暗殺された金正日氏の妻の甥も、ほかの脱北高官に対する「見せしめ」として殺されたフシがある。
(参考記事:将軍様の特別な遊戯「喜び組」の実態を徹底解剖)正恩氏もまた、父と同様に暴かれたくない秘密が山ほどあるだろう。この事件の真相はすぐに明らかになるとは思えないが、「見せしめ」説を検証する余地は十分にあと筆者は見ている。
(参考記事:北朝鮮「秘密パーティーのコンパニオン」に動員される女学生たちの涙)