金正恩氏を悩ます「大阪の血脈」と「最愛の妹」の危機

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きっかけは、2013年の張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長の粛清事件だ。張氏は、正恩氏と血のつながりはないが、彼の妻であり正恩氏の叔母にあたるのが、金慶喜(キム・ギョンヒ)氏。彼女は金日成氏の実の娘であり、存命の人物としては「白頭の血統」で序列ナンバー1といえる人物だ。

ただし、彼女の消息は詳らかでなく、一部には死亡説もある。このことから一時、「金正恩氏は叔母ですら処刑した」という噂が北朝鮮国内でまことしやかに伝わった。

このような一連の出来事の中で、「白頭の血統は、金慶喜氏の代で潰えた」という話まで出回るようになったわけだ。