このような状況の中では、正恩氏が本当に信じられるのは血を分けた兄妹だけかもしれない。実際、正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)氏については、次のような見方もある。
「正恩氏の行事全般は護衛司令部が担当しており、その裏には与正氏がいる。彼女は兄の動線のみならず、随行員の面子まで決めている」(韓国IBK経済研究所のチョ・ボンヒョン副所長)
言われてみればそうだ。かつて、金日成主席の現地指導の行き先などは、金正日総書記が細かく決めていたとされる。そして今、正恩氏に対してそれを出来るのは、おそらく与正氏しかいない。