金正恩氏を悩ます「大阪の血脈」と「最愛の妹」の危機

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彼女は、朝鮮労働党中央委員会・宣伝扇動部の副部長の要職にある。宣伝扇動部は、国民の思想や情報の統制を司る部署だ。北朝鮮で外部の情報に触れた人々が、拷問や銃殺を含む厳しい処罰を受けているのは、周知のとおりである。

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与正氏はおそらく、今後も兄の側近として存在感を強めていくものと思われる。そうなるほどに、彼女に対し「人権侵害の責任を問うべき」とする声は強まらざるを得ないだろう。30代と20代の若さで独裁体制に君臨する兄妹は、国の内と外に、容易には逃れられない難問を抱えていると言える。