めぐみさん拉致から39年、試される安倍首相の「突破力」

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また、次のアメリカ大統領に決まったドナルド・トランプ氏の対北朝鮮政策は、不透明感が強い。さらに、北朝鮮に対して強硬姿勢を貫いてきた韓国の朴槿恵大統領は崔順実ゲートで窮地におちいり、しばらくは国内問題に注力せざるをえない。日本が頼りにしてきた対北包囲網は、一時的に弱まることが考えられる。

こうした中、北朝鮮の姿勢を転換させることは並大抵ではないことを踏まえたうえで、拉致問題の糸口を探る必要がある。少なくとも、集会などで「やる気」を見せて主張しているだけで解決するような問題ではない。

(参考記事:新聞が報じない、安倍政権が日本人拉致問題を解決できない理由

冷厳な国際政治の中で、日本人拉致問題の解決は、核・ミサイル問題とその他の人権問題の「向こう側」に置かれてしまっているのが今の現実だ。