その後、「事件の真相を解明してほしい」と訴える手紙を受け取った金正恩氏は、保衛省に対して調査を行えと指示した。しかし、金元弘氏は金正恩氏の指示を適当に聞き流し、部下に調査を丸投げした。現地の人々の声に耳を傾けようとせず、同じ内容の報告を3回も金正恩氏に行ったという
激怒した金正恩氏は、金元弘氏を解任し、自宅軟禁状態に置いた。そして、両江道に検閲団を派遣。その結果、密告がウソだったことが明らかになった。
(関連記事:金正恩氏、銃殺前に身の毛もよだつ「見せしめ」演出を指示か)今回の検閲では幹部7人が既に解任されており、最終的には解任される幹部は数十人に達するだろうと現地では噂されている。金正恩氏の直接の指示に基づいた検閲だけあって、解任された幹部は重罰を免れないだろう。