『将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情』(国分隼人著・新潮社)に収められた2002年当時の時刻表によると、平壌発恵山行きの「急行1列車」は約720キロの距離を、23時間13分かけて走っていた。720キロは新幹線で東京~岡山間の距離に相当する。のぞみで3時間強、在来線の寝台特急なら約8時間半で走り抜ける。
別の内部情報筋はRFAに対し、北朝鮮の主要路線である平義線(平壌―新義州)の運行も大幅に減っていると証言した。
「新義州(シニジュ)で電気が来るのは数日に1回、それも1?2時間」
「平壌?新義州間の列車は秋には15時間ほどかかっていたが、今では20時間以上かかるようになった。運行も毎日から週3〜4回に減った」
平壌―新義州間は約225キロ。東海道新幹線の東京―浜松間にほぼ相当する距離だ。