さらに、昨年7月には吉林省白山市の長白朝鮮族自治県の二十道溝村と小梨樹溝村の民家に北朝鮮軍兵士5人が押し入り、金品を盗んだが、その5日後に中国の公安当局との銃撃戦を繰り広げ、2人が逮捕される事件が起きた。同じ時期には、同じ長白県の馬鹿溝村に住む老夫婦が、別の北朝鮮軍兵士に殺害される事件が起きた。
このような脱北した北朝鮮軍兵士による強盗殺人事件や物乞いなどは、相当数起きていると伝えられている。
もともとこの地域は、北朝鮮女性を売り飛ばす人身売買など、国境を股にかけた犯罪が多発してきた。ただ、中国当局が情報統制を敷いているため、その全貌は明らかになっていない。
(参考記事:「中国人の男は一列に並んだ私たちを選んだ」北朝鮮女性、人身売買被害の証言)