また、収奪ではなくても秘密警察は拷問を厭わない。昨年4月には韓流ドラマの動画ファイルを保有していた容疑で女子大生を拘束し、過酷な拷問を加えた。彼女は拷問の厳しさに耐えきれず、さらに拘禁施設に送られることに絶望し、自ら悲劇的な結末を選択した。
(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…)これまで、保安局(警察)や軍の国境警備隊は、密輸や庶民の非合法な商売に目をつぶる代わりにワイロを要求してきた。良くも悪くも共存共栄を図ってきたわけだ。しかし、権力を強化している秘密警察が乗り込んできたことでそのバランスが崩れ、今回のようなカネ目当ての悪行が横行しているのだ。