とりわけ、海外に派遣されたエリート層や外貨稼ぎの労働者の脱北が急増したことが大きい。ただ、中朝国境での取り締まりはいっそう強化されており、今後も脱北者が増え続けるかは未知数だ。
そんな中においても、ひとつの明らかな傾向が見える。脱北者に占める女性の比率が増え続けており、昨年は全体の79%(1119人)を占めたのだ。
国営企業などの職場で統制を受ける男性に比べ、市場で商う女性らは行動の自由度が比較的高く、脱北に向けて行動を起こしやすい。
だが、理由はそれだけではないだろう。男性本位の北朝鮮社会で、女性らは著しい不利益を被っている。とくに、権力者はやりたい放題なのだ。
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