ICBMに続き金正恩氏が食指を伸ばす「危険なオモチャ」とは

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北朝鮮は、過去にも特別重大報道で第4次核実験(2016年1月6日)の成功や人工衛星の打ち上げ成功(2016年2月7日)を明らかにしていた。そして、今回はICBMの発射と成功だった。金正恩氏は、核実験こそ行っていないが、米国に対して一歩も引かない姿勢をアピールした形だ。

北朝鮮は、今年4月から5月にかけて、ミサイルを連続して発射し、米朝対立は深刻な状況に陥った。とりわけ4月は、米トランプ政権がシリアに対するミサイル攻撃に踏み切っていたこともあり、「米国が北朝鮮攻撃に踏み切るのも、絶対にあり得ないとは言えない」と言われた。そして、いつしか「米国が北朝鮮を攻撃するXデーはいつか」的な報道が加熱し「危機」が独り歩きした。

(参考記事:米軍の「先制攻撃」を予言!? 金正恩氏が恐れる「影のCIA」報告書

ただし、冷静に状況を見た場合、米国が事実上の核保有国である北朝鮮を先制攻撃すれば、米国本土はともかく同盟国の日韓が核の報復を受ける可能性があり、あまりにもリスクが高すぎる。こうしたことから、筆者は米国が北朝鮮を先制攻撃するのは困難だろうという見方を示していた。