例えば、今年4月末に、玄永哲元人民武力相(国防大臣)が公開銃殺されたが、そのきっかけは「会議での居眠り」と言われている。もちろん、居眠り以外にも複数の粛清要因があったと見られるが、高射砲で人体が跡形もなく吹き飛ぶほどの方法から、正恩氏が相当ブチ切れていたことがわかる。
(参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…)また、昨年10月には、正恩氏に異議を唱えたとして15人の当局者が処刑されたが、この時も、大口径の高射銃を乱射。人体を文字通り「ミンチ」にするやり方は、衛星画像によっても確認されているが、尋常じゃないブチ切れぶりだろう。
(参考記事:北朝鮮の公開処刑、衛星写真で確認…アジアプレス報道と時期・場所が符合)今回、同じズボンを履いたことにブチ切れたのは、「おべっかばかり使う幹部達を諫める意味合いもあったのでは?」という好意的な見方もあるが、筆者は、正恩氏が「真似られることを嫌った」と見る。