同道内の別の情報筋は米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に対し、核実験ではなく大地震だと思ってマンションの住民が一斉に避難したという。それもそのはず、恵山では2007年と2011年にマンションが崩壊し、多数の死傷者が発生しているからだ。
さらに別の情報筋も、今回の核実験がマンションの崩壊を引き起こすおそれがあるため、清津(チョンジン)市の幹部も肝を冷やしているという。核実験場に近い吉州(キルチュ)などでは、マンションの基礎に亀裂が入り、住民は怯えているとのことだ。
このような事態を受けて北朝鮮当局は4日、主要都市に対して古いマンションや増築したマンションの安全点検を行うよう指示した。しかし、点検を行ったところできちんとした補修がなされない限り、建物の崩壊は免れないだろう。
(参考記事:北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図)