こうした一連の問題を受けて、こんどは国家保衛省が最高検察所による検閲の対象になった。それにより、金正恩氏の最側近の1人で同省トップだった金元弘(キム・ウォノン)氏が今年初めに解任され、その他の幹部たちも粛清(一部は処刑)されたとされる。
恐らく、その後も検閲は続行され、どれほどの謀略が仕組まれていたかがより明らかになったのかもしれない。それで金正恩氏は、今更ながら「無実の人々を間違えて粛清したかもしれない」と、今回の指示を下したのだろう。
しかし「そもそも論」を言うならば、韓流ドラマを見たくらいで罪になる北朝鮮の現実自体がおかしいのだ。それに金正恩氏は、自らの指示によって何人もの幹部を処刑しており、そのやり方も残忍極まりないものだった。
まともな裁判を経たとは思えない例もあり、これだって612常務の件に勝るとも劣らず重大な問題だ。
人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真前出の両江道の情報筋は、次のような話も伝えている。