青少年に対する性教育は、性感染症の拡大や望まない妊娠などを防ぐために欠かせない。一部では純潔教育(婚前交渉をしてはならない)的な性教育が行われているが、避妊具の使い方などの現実に即した教育が効果を発揮することが統計的に明らかになっている。
北朝鮮ではどうなのだろうか。脱北者のカン・ヨンエさんがデイリーNKに語ったところによると、北朝鮮に性教育というものは存在しない。
「親友同士でおしゃべりすることはあっても、一般的に性についてマジメに話すことはあまりない。恋愛についても、家でも学校でも話したことはない」(カン・ヨンエさん)
「望まない妊娠」も
一方で、別の脱北者がデイリーNKに2005年に証言したところによると、1990年代後半に、女子生徒を対象にした性教育が行われていた。