「金雪松は大学で、相当に優秀な成績を収めたということです。さらに特筆すべきは、設備の行き届かない北朝鮮の学生寮で、寒い冬の日に冷水で衣類を手洗いするなどしながら、一般の学生たちとまったく同じように生活していたということです。性格も快活で格式張らず、誰にでも気安く接した。このときに近しくなった友人たちとは、彼女が国家の重要な役割を担うようになってからも関係を保っているようです」
ちなみに、金雪松の名前をインターネットで検索すると、ある女性の写真が出てくる(画像)。李氏によれば、これはまったくの別人であるということだ。
では、このようなキャラクターの金雪松氏は、いかにして正恩氏の「後見人」となるまでに至ったのか。その詳細は次回以降に見ていくことにするが、金雪松氏が金正日氏の補佐役として、父親から大きな信頼を寄せられていたのは前述したとおりだ。
さらに、李氏が入手して公表した「金正日の遺書」には、「金雪松を正恩の幇助者(助言者)として準備させ後押しするように」との言葉があることを、ここで指摘して置こう。(つづく)