2人が親密な関係を築いたからか、同年7月には李雪主氏が所属する銀河水管弦楽団の団長と指揮者、一部演奏家が「金日成賞」「人民芸術家」「功勲俳優」の称号を受勲する。過去にも金正日氏は、若手の踊り子に過ぎなかった高ヨンヒ氏に人民俳優の勲章を与えたことがある。
(参考記事:金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈)銀河水管弦楽団は、金正恩氏の夫人となる李雪主氏が所属していたことから、特別な配慮により受勲にいたったと筆者は見る。
この時期、銀河水管弦楽団は我が世の春を謳歌していたと言えるが、それも長くは続かなかった。楽団をある悲劇が襲い、文字通り「血の雨」を浴びながらその歴史に終止符を打たれることになるのだ。
(つづく【北朝鮮女性アイドルの波乱の運命(2)】:遺体が粉々になり原型とどめず…金正恩氏の「劇団員虐殺」事件)