金正恩氏が「寄生虫動画」の兵士亡命事件で沈黙を守る理由

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あれだけの危険を冒し、実際に瀕死の重傷を負いながら決行された亡命場面を監視カメラ映像で見ながら、「北朝鮮でさぞや切羽詰まった状況に追い込まれていたのではないか」と想像する向きは少なくなかったはずだ。それだけに、東亜日報の報道に接して「やっぱり……」と感じた人も少なくなかったと思われる。

だが、韓国当局はこの報道を否定している。

聯合ニュースは同日、情報当局関係者の話として「報道は確認されたものではない」「当事者がそうした供述をしたことはない」と伝えた。

聯合によれば、元兵士は銃撃で受けたケガの治療のため、現在も入院している。この関係者は、週内に元兵士が退院できるかどうかが決まる予定で、退院すれば北朝鮮脱出住民(脱北者)の保護センターに移し、こうした報道の事実確認をする計画だと説明した。