北朝鮮は8日、金正恩党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長を含む北朝鮮の高位代表団が9日午後1時30分、韓国で同日開幕する平昌冬季五輪に参加するため、専用機で仁川国際空港に到着予定であると韓国に通知した。
故金日成主席に始まる北朝鮮の金王朝――「白頭血統」の一員が韓国を訪れるのは、これが初めてだ。
もっとも、金与正氏は資本主義社会を知らないわけではない。10代初めの頃には金正恩氏といっしょに、スイス・ベルンに留学していた。それより前の1990年代初めには、大阪出身の母親・高ヨンヒに連れられて他人名義の旅券で日本に入国し、ディズニーランドで遊んでいたとされる。
(参考記事:金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈)つまり、金与正氏は「こちら側」のことをじゅうぶんに知っているわけだ。それに比べこちらは、彼女のことをほとんど知らない。果たして、金与正氏はどのような人物なのか。