また、金正恩氏の妻・李雪主(リ・ソルチュ)氏も、すでによく知られた存在である。韓国の文在寅大統領の特使団が訪朝した際には、金正恩氏とともに一行を出迎え、ファーストレディーの役割をそつなくこなした。
(参考記事:【写真特集】李雪主――金正恩氏の美貌の妻)北朝鮮では、金日成主席の最初の妻で金正日氏の実母である金正淑(キム・ジョンスク)氏が、国母としてまつり上げられている。また、金日成氏の後妻である金聖愛(キム・ソンエ)氏は、一時的にせよ公職に就き、権力の一端にあった。それでも、金正恩氏と李雪主氏のように、夫婦仲良く公の場に登場することはほとんどなかった。
金正日氏に至っては、妻を公の場に登場させたことは皆無だ。複雑な女性遍歴のために、やろうにもできなかったのかも知れない。こうした前例に比べると、李雪主氏は夫を支える役割を、実質的な意味で果たしているように見える。
平昌冬季五輪に合わせ、芸術団を率いて訪韓した玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏も、重要人物と言える。