崔氏は、崔永林(チェ・ヨンリム)元総理の養女で、朝鮮労働党に入党した際には、金正日総書記が保証人となったほどのエリートだと言われる。北京とマルタに留学経験があり、英語も堪能だ。
ここまで挙げた4人の中で、最も重要度の高い人物は、やはり金正恩氏と同じく「白頭の血統」を引いている金与正氏だろう。それと同じ意味で、金与正氏に劣らず重要な役割を担っていると見られるのが、金正恩氏の異母姉である金雪松(キム・ソルソン)氏だ。
(参考記事:金正恩氏の「美貌の姉」の素顔…画像を世界初公開)金雪松氏は長らく党官僚としてキャリアを積み、父・金正日氏の秘書役も務めたとされる。また、父の死後には、北朝鮮の政務と人事のいっさいを掌握する最強組織、党組織指導部の部長を務めたとの情報もある。彼女の経験と知識なくしては、今日の金正恩体制はなかったのではないだろうか。
この5人の女性たちは、決してお飾りなどではなく、実質的な役割を担っている人々だ。北朝鮮の今後を予想する上で、必ずウォッチしておくべき対象なのである。