金正恩党委員長は今年1月1日の施政方針演説「新年の辞」で、今年の経済政策の重要課題のひとつとして「元山葛麻海岸観光地区の建設を最短期間内に完工」すべきことを挙げた。
金正恩氏は、避暑地として知られる元山を国際的な観光地に育成するため、国際空港やスキー場など、様々なリゾート施設を建設しているのだ。ちなみに、彼がこの地域の開発に並々ならぬ熱意を注ぐ理由について、米政府系のラジオ・フリー・アジアは以前、次のような内部情報筋の話を伝えている。
「金正恩氏の生まれた場所は公表されていないが、元山の金正日氏の別荘だという説がある。地元でも『金正恩氏は元山沖の島で生まれた』との噂を誰もが聞いている。それで金正恩氏は、馬息嶺スキー場、国際空港などを建設し、国際観光特区にしようとしているようだ」