1990年代後半に、またディスコが流行り始めた。食べて飲んだら、誰もが楽しそうにお尻を振った。公園や川辺で野遊会を開き、食べて飲んで楽しんでダンスを踊った。時折、保安員や保衛員が遠くを通り過ぎることもあった。【動画】踊る北朝鮮の「喜び組」
だが彼らも、今はそのまま見て見ぬふりをして下を向いて通り過ぎてしまう。もう、「ディスコ」の音楽に合わせて踊っている住民たちに「修正主義」、「不良」などの容疑を着せて処罰することもできないからだ。たぶん誰かがそのようにお尻を振って遊ぶなと言ったら、住民たちは「食べる物もなくて安心してお金を稼ぐこともできないのに、せめて踊りくらいはよいだろう」と抗議するだろう。
このような踊りの文化は、一般の住民だけでなく軍や一定の地位についている幹部の間にも広まっている。辛い農村動員や移動作業の時に娯楽会を開けば、軍人たちはそろって音楽に合わせて、思い思いに朝鮮式の踊りを踊る。