北朝鮮で「捨て子」が深刻化…背景に「避妊・中絶」禁止

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当局は1993年11月、人口減少を懸念して中絶手術を禁止した。その後、1998年からは「一家で3人以上は産め」という極端な出産奨励策を展開した。中絶を行うには、多額の費用を払って医者や医大生にヤミで手術してもらうしか方法がない。市場経済化で女性たちは毎日仕事に追われるようになったのに、子どもを預ける公的機関がないのだ。そのため、当局がいくら出産を奨励しても、北朝鮮の女性たちは子どもを産もうとしない。

また、北朝鮮では基本的な性教育すら行われておらず、中国からコンドームを持ち込もうとすると「風紀びん乱物品」と見なされ税関で止められてしまう。持ち込みに成功しても、販売しているのが露見すると重い処罰を受ける有様だ。望まぬ妊娠と、捨て子が増えないわけがない。
(参考記事:金正恩氏のせいで性感染症の拡大が止まらない北朝鮮

平安北道(ピョンアンブクト)に住む40代女性は、夫以外の男性と性的関係を持って子どもを産み、夫と離婚して再婚しようとした。