しかし、社会全体の人権意識が希薄で、「性的暴行」という言葉すらない北朝鮮で、女性たちは自分が受けた被害が人権侵害だと気づかずにいる。また、問題になっても、処罰されるのは女性の方だったりもする。
(参考記事:脱北女性、北朝鮮軍隊内の性的暴力を暴露「人権侵害と気づかない」)もっとも、北朝鮮経済がない崩し的に資本主義化していくなか、市場の主人公となった女性らは自我と自己主張を強め、もはや男性から一方的に虐げられる存在ではなくなりつつある。閉鎖された軍隊の腐敗ぶりが際立って見えるとも言える。
(参考記事:女性からの「死の復讐」に怯える北朝鮮のバツイチ男性)