青年は、強盗に名前、住所、年齢を言わせた。そして、跪く2人の額に銃口を押し当てこう叫んだ。
「社会秩序を混乱させ、婦女子の生命を脅かして、強盗行為をしたお前らを、人民の名のもとに処断する!」
「パン!」という銃声とともに、1人が線路際に転がり落ちた。あたりは血だらけになった。それを目の当たりにしたもう1人の強盗は呆然としていた。
駅の安全員、警務員(憲兵)、保衛小隊の兵士たちが大慌てでやって来た。青年2人は、身分証を見せて悠々と去っていた。警務員も兵士も何も言えず、もう1人の強盗の身柄を確保し、女性を保護し、現場を整理した。