北朝鮮サイバー部隊が脱北予備軍である理由

人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真

3月初めには、GPSへの妨害電波を発信するなどのサイバー攻撃を行った。それだけでなくフェイスブックを通じたサイバー「ハニートラップ」まで駆使しながら、攻勢に出る機会を虎視眈々と狙っている。

(参考記事:北朝鮮「スマホ攻撃」で韓国政府関係者の個人情報を盗み出す
(参考記事:韓国要人に「美女攻撃」…北朝鮮サイバー部隊

北朝鮮は、これまで何度か韓国にサイバー攻撃を仕掛け、それなりに打撃を与えており、決して侮るべき存在ではない。実際に攻撃を行う「サイバー戦士」の多くは、北朝鮮一の金策工業総合大学の出身者であり、韓国のIT関係者や情報機関によると、極めて優れたITエンジニア揃いだと知られている。

では、北朝鮮のサイバー戦士たちは、どこを拠点にしているのだろうか。彼らは大学卒業後、諜報機関「偵察総局」傘下の電子偵察局に配属され、中国、マレーシア、インドネシアなど海外のIT企業に派遣される。そして、普段はIT技術者として働きながら、ひとたび偵察総局から指示が下れば、韓国などの対立国家にサイバー戦を仕掛ける。

(参考記事:中国企業に就職、国家の指令受けハッカーに変身…北朝鮮のITエンジニアたち

驚くべきは、彼らのなかには、月に5000ドルを稼ぐ高給取りもいるという。