女性に「手錠と猿ぐつわ」で強姦…北朝鮮「秘密警察」の極悪手口

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「キムさんは病院に見舞いにやってきた家族から弁当を受け取ったが、弁当箱を返すときに、戒護員から性的暴行を振るわれた、上級機関に告発して人権侵害の実態を暴露し、取り調べ担当者を変えさせてほしいと書いたメモを入れて家族に知らせた」(情報筋)

家族は、キムさんの要望通りに上級機関の咸鏡北道保衛部に告発しようとした。それを知った郡保衛部の上層部は、「事件が広がれば道保衛部に移管されるほどになる、そうなればもっと苦しいことになる」と脅迫し、「3万元(約48万7000円)を支払えば、病気扱いにして釈放してやることもできる」と懐柔しようとした。

金正恩党委員長は、保衛部や人民保安省(警察庁)に対して、職権を乱用して金儲けをするな、住民に対する暴行、拷問などの人権侵害をやめるようにとの指示を下したと伝えられている。上層部は処罰を恐れ隠蔽に走ったのだろう。それと同時に、これをネタにしてカネをせびり取ろうとしたのだ。

(参考記事:金正恩氏の「拷問部隊」が態度を豹変させた理由

家族は結局、上部機関への通報を諦め、キムさんを守るために3万元を用意するために駆けずり回っているとのことだ。