〈米国人学生オットー・ワームビア(Otto Warmbier)氏(当時22)について、司法解剖を行ったオハイオ(Ohio)州の監察医は27日、同氏が拷問を受けた明らかな痕跡は見つからなかったと発表した。(中略)骨折や歯の損傷もみられなかったと述べた。〉
ちなみに、オットーさんの遺体は両親の意向により、司法解剖が行われなかった。この記事は「検視」と訳すべき部分を、時事が誤訳したようだ。
いずれにしても、両親と監察医の証言は食い違っている。ワームビアさんが拷問されたかについては、北朝鮮の責任を追及する材料は揃っていない。
だが、外国人を意のままに拘束し、対外交渉のための人質のように使う北朝鮮の態度は指弾されてしかるべきだろう。実際、北朝鮮は5月に拘束していた米国人3人を解放。米朝首脳会談に向けた事実上の「手土産」とした。