また、政治犯が「被ばく強制労働」まで強いられているというレポートさえある。北朝鮮当局が、遠いアフリカの地でも自国民の人権を侵害しているとするなら、見過ごせない問題だ。
(参考記事:北朝鮮、核施設で「強制被ばく労働」させられる政治犯たち)彼らの犯歴は、軽犯罪から政治犯罪に至るまで罪状は様々で、赤道ギニアで働くことを条件に刑期が5年から10年短縮される。強制労働を強いているのが、赤道ギニアなのか、それとも北朝鮮なのかは不明だ。
北朝鮮の拘禁施設、とりわけ政治犯収容所の劣悪な実態と人権侵害は、筆舌に尽くしがたいものがある。どれほど劣悪な環境であろうと、生きる望みがあるかもしれない赤道ギニアでの強制労働を選ぶのは、わからないでもない。
(参考記事:赤ん坊は犬のエサに投げ込まれた…北朝鮮「政治犯収容所」の実態)逃げ出せない離島で拷問も
赤道ギニア政府は、北朝鮮政府との協定に基づき、土地を貸し出しているが、同国政府は、協定の存在を否定している。国際問題になることを警戒して否定しているようだ。