「(球場と平壌の間にある)平城(ピョンソン)でも電気は1日1時間も来ないが、カネのある人は工場や企業所に配電されている分をこっそり回してもらったり、自動車用のバッテリーに充電して使ったりする。さらにカネのある人は、バッテリーで液晶テレビを見ているが、ほとんどの人はテレビすら見られない」(キムさん)
「工場には電気が供給されているが、一般住宅への供給は完全に止まっている。電気を使うにはバッテリーを使うしかないが、工場に知り合いがいなければ充電する術がない」(リさん)
これら地域の経済が好転するには、北朝鮮が非核化を進めて経済制裁が解除されるのを待つほかなさそうだが、果たして金正恩氏には民を窮状から救うべく、さらなる英断を下す気はあるのだろうか。
(参考記事:「もうダメだ。打つ手がない」異常な猛暑に北朝鮮国内から絶望の声)