北朝鮮、「観光客100万人誘致を目指せ!」 観光活性化に特大級の大風呂敷

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しかし、北朝鮮当局は、金正恩第一書記肝いりの観光事業「馬息嶺スキー場」に飽き足りず、ペゲ峰スキー場の建設を進めている。こうした北朝鮮当局の的を外れた観光政策に対して韓国国民大学のアンドレイ・ランコフ教授は、一刀両断する。

わざわざスキーをするため北朝鮮まで行く旅行客はいないだろう。北朝鮮は世界の需要がまったく読めていない

北朝鮮の観光政策は、「観光客が北朝鮮に何を求めているか」を全く考慮せず、「見せたいものだけを見せる」という旧社会主義国が行っていた観光スタイルにとらわれている。

その最たる例が、外国人観光客にとって最も人気のある見どころの一つ「市場」だ。

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ラオスを話しにもどそう。ラオスの古都「ルアンパバーン」で王宮、寺院、自然と並ぶ名物の一つが、毎晩開かれるナイトマーケットだ。町の目抜き通りを数百メートルに渡って、周辺の村人が持ち寄った民芸品やお土産物を売る市場が広がる。

ルアンパバーンのナイトマーケット(画像:ラオス政府観光局)
ルアンパバーンのナイトマーケット(画像:ラオス政府観光局)

ところが、北朝鮮では羅先経済特区を除き、市場には連れて行ってもらえない。また、写真撮影は厳重に禁じられているというのも、観光客には理解しがたい。昨年、北朝鮮を訪れた観光客は次のように語った。