遺体を氷の上に放置…北朝鮮「国境警備隊」の猟奇的な実態

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報告書に収録された脱北者の目撃談のなかには、見せしめのために一度処刑した兵士の死体を他の兵士が集まっている場所まで運び、再度銃で撃ったというものや、橋梁の建設工事中の事故で死亡した兵士98人の遺体を収拾せず、セメントで埋めてしまったというものまであった。

北朝鮮におけるこのような人命軽視は、軍隊に限った話ではない。危険な工事現場では、必ずと言っていいほどこのようなことが起きる。

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しかしやはり、軍隊のような閉鎖的な集団の中で一度このような悪習が生まれると、兵士たちは徐々に無感覚になり、「人の死」の意味を深く考えなくなるのだろうか。北朝鮮軍の軍紀びん乱は非常に根の深い問題だが、それでもまだ、上意下達の組織により統率されている限りはマシかもしれない。

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仮に、現在の南北対話の流れが加速して軍縮が現実のものとなり、軍の統率がゆるんだとき、このような悪習により、北朝鮮社会が広く「汚染」されるようなことにならないよう祈りたい。