【対北情報戦の内幕-9-】あるエリート公安調査官の栄光と挫折

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「最後に、国家機関が善意の国民に協力を求め、それによって生じた国民の受難に対しては、何らかの公的な謝罪や補償があってしかるべきではないかと思います。特に公安庁のように、頼むときは頼んで、その国民が受難に陥ったとき、知らぬ存ぜぬのトカゲのしっぽ切りのような扱いでは、誰もそのような政府機関を信用して安心して協力しなくなります」

そして今、公安庁は中国当局により複数の日本人協力者を「スパイ容疑」で拘束されたことで、同じ非難にさらされる事態に陥っている。(つづく)

(取材・文/ジャーナリスト 三城隆)

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