【対北情報戦の内幕-3-】外務省の超極秘「日朝連絡ルート」を血眼でスパイする公安警察

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そんな「秘密ルート」を、日朝間の動きがあるたびに、記者たちは血眼になって探った。北朝鮮と水面下で交渉する外務省高官の動きを逐一追いかけ回していたが、実は、その情報源の多くが公安機関だったという。

「一般の人々は、外務省が内調や警察庁、防衛省などに日朝の協議日程や結果を通知していると思うかも知れませんが、省庁間での情報共有は一切されていないんです。特に水面下での秘密接触については、その事実も含めて完全秘匿される。そのため対北朝鮮インテリジェンスを扱う他省庁は、外務省の動きを“スパイ”しているんですよ」(公安関係者)

こうして日本の各省庁が横のつながりを持たず、互いの状況を“こそこそ”と探り合っている一方で、交渉相手である北朝鮮は独裁国家ゆえ、当然のごとく権限と情報を一点に集約している。「縦割り行政」で外務省と他省庁がバラバラに対応している日本とは、正反対の態勢だ(図参照=クリックで拡大)。

gaimusyou
省庁間のタテ割りで風通しの悪い日本に対し、北朝鮮は情報と権限が集中する仕組みを作っている。