もっとも、北朝鮮を「敵」とする表現は1995年版の国防白書で初登場し、その後は出たり消えたりを繰り返してきた。現在、韓国と北朝鮮が対話を進めていることを踏まえれば、今回の国防白書から「北朝鮮は敵」との表現が消えたのも、さほど驚くことではない。
(参考記事:【写真】韓国MBCの元美人キャスターが自由韓国党入り)きのうまでは敵だったとしても、両当事者が敵対関係の解消に向けて努力していれば、どこかの時点で敵ではなくなるわけだから。
ペ・ヒョンジン氏の主張は正論だと思うが、正論はひとつだけとは限らない。要は理念の問題であり、平和を実現していく道筋の問題だ。
これまで北朝鮮との「融和」一辺倒で走ってきた文在寅政権だが、すでに韓国国民の熱狂もおさまってきている。今後は北朝鮮の人権問題をどうするかなど、急激な融和によって抱え込んだ矛盾を露呈しながら、保守派からの強力な挑戦にさらされていくことになる。
(参考記事:【写真】文在寅批判の「美人過ぎる」野党議員…過去には「親日派」報道も)