確かに北朝鮮社会には、傍若無人に振る舞うトンジュに対する「冷たい視線」が存在するのも事実だ。
(参考記事:北朝鮮で「サウナ不倫」が流行、格差社会が浮き彫りに)ある住民は、トンジュの不安を次のように語っている。
「金持ちは戦争を怖がっている。今は金儲けするにはいい時代だが、情勢が変われば(すべてが)変わる。体制が変われば国はトンジュから先に処刑する」(ある一般庶民)
(参考記事:「死刑囚は体が半分なくなった」北朝鮮、公開処刑の生々しい実態)こんな不安を抱えたトンジュたちは今頃、会談失敗の報を耳にして、胸をなでおろしているかもしれない。
(参考記事:北朝鮮「金持ち女性」たちの密かな楽しみ…お国の指示もそっちのけ)