また、市場を訪れる人そのものが減っており、商人は苦しい思いをしている。国際社会の制裁の影響がますます深刻化し、米朝首脳会談も物別れに終わったことから消費心理が冷めきっていることを表す。相変わらず賑わっているのは、穀物を売る店くらいだという。
取締官に品物をすべて没収され、泣きながら激しく抗議するような光景が繰り返されており、商人の反発も高まっている。世論を安定させようと商人を強権で抑えつけると、当局はとんでもない形の反発を買う可能性すらある。結局のところ、国内を安定させるためには、金正恩氏が「良い結果」を持ち帰るしかないのだ。
(参考記事:「いい加減にしないと暴動起こす」北朝鮮国民の不満が爆発寸前)