両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、道内の三水(サムス)発電所で、ダム壁の隙間から水漏れが起き、発電できなくなってしまった。ダム壁はコンクリートではなく、砂利と小石を積み上げただけのもので、少しの亀裂がダムの崩壊に繋がりかねない。
こうした問題の原因は、質より工期を重要視し、人命被害すら気にかけない北朝鮮版やっつけ仕事「速度戦」にあると思われる。
(参考記事:【再現ルポ】北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図)たとえば、北朝鮮史上最大のプロジェクトとなる端川(タンチョン)発電所建設でも動員された兵士や民間人の死亡事故が相次いでいる。
(参考記事:若者の命を次々と飲み込む…北朝鮮「呪われた巨大発電所」の実態)