「仕事を終えた彼は家に帰ろうとポリ車(民間の運送車両)が止まっている駅前広場に突っ立っていた。するとある女性がやってきて「どうせ車は席が全部埋まるまで出発しない、席は取っておくからうちで食事をしていかないか」と服の裾を引っ張られた。こういう場合、大抵は売春だということを噂で聞いていた彼は、興味半分でついていくことにした」
「(食事を注文して待っていたところ)『かわいい女の子がいるんだけど、一緒に食事する気はないか』と聞かれた。そのまま同意したが『その値段が食事代に含まれて10ドル余計に払ってもらうことになるがいいか』と聞かれたので同意した。このように売春は露骨に表に出さず、食事代に含めて料金を取ることもある」
この彼は、ほとんど給料がもらえないという女性を不憫に思い、4万北朝鮮ウォン(約520円)を握らせて、何もせずにそのままその家を出たとのことだ。
(参考記事:美女と「日本製の部屋着」に狂わされた、ある北朝鮮警察官の選択)